低空頭型硬質地盤杭打工法
LH工法®

低空頭型硬質地盤杭打工法 LH工法

Point

低空頭・桁下・鉄道、道路橋下・電線下での杭打工法

低空頭型硬質地盤特殊杭打工法とは、従来大型機械での施工を基本とした地盤(N値50以上や岩塊玉石層、岩盤層)で上空制限や進入路、敷地の形状の問題で小型機械での施工を選択する場合に特化した工法の総称です。

特に上空制限下(H=4.0~8.0)での硬質地盤での施工に適した工法になります。

これまでは上空制限下での硬質地盤への杭打工事は困難を極めていました。
今回ご提案する工法により、上空制限のある硬質地盤での杭打工事が多くの工法にて施工可能になります。

例として
①橋脚下部工の耐震補強工事で桁下5.0mの下で鋼矢板を岩塊玉石層に施工する
②架空線の下5.0mの下でH形鋼を岩盤に施工する

多くの困難な現場で威力を発揮します。

工法分類

工法名工法分類施工高さ(m)対応土質
LH-RR工法LH-RR工法Type-S※24.0(3.5)※3N値≦300、軟岩(堆積岩)
低空頭型硬質地盤対応アースオーガ工法岩塊玉石径400mm以下
LH-RR工法Type-SC※26.0現場ごとの対応
LH-DH工法4.5(4.0)※3全ての土質
低空頭型ダウンザホールハンマー工法崩壊層を含まない
LH-CDH工法リングビット方式5.5(5.0)※3全ての土質
低空頭型ケーシング連行ダウンザホールハンマー工法拡径式方式5.5(5.0)※3崩壊層を含む
CHV工法(LH各工法併用可能)ウォータージェット 併用工法3.5(3.0)※3N≦200
低空頭型自走式 油圧バイブロハンマ工法 ※1玉石径200mm以下
LH-RR工法併用4.0(3.5)※3LH-RR工法参照
LH-DH工法併用4.5(4.0)※3LH-DH工法参照
LH-CDH工法併用5.5(5.0)※3LH-CDH工法参照
  • 上記表は日立建機 RX2300ショートアーム仕様機での検討数値になります。
  • 上記表は弊社の施工実績での判断になります。現場によっては対応しない場合があります。
  • 施工高さは低空頭型特殊アタッチメントを装着しての検討数値になります。
  • 上記表の対応土質は弊社の施工実績によるものです。施工を保証するものではありません。
  • 1 CHV工法は調和工業株式会社様の工法名になります。
  • 2 Type-Sは短軸式。Type-SCは短軸式ケーシング併用です。
  • 3 施工高さ()は、施工機械本体が低空頭下に入らずブームアタッチメントを制限下に入れた施工になります。

低空頭型ダブルアール工法 LH-RR工法

Point

低空頭・桁下・鉄道、道路橋下・電線下でのアースオーガ工法

ダブルアール工法は、軟岩、玉石礫層といった、N値の高い層を、低振動低騒音での施工を小型基礎機械で可能にしました。従来、大型基礎機械の施工を必要とした地盤を、重量20t~40t級のリーダレス型杭打抜機に、最大70.7~98kNmの高トルクオーガを装着し、本体圧入力、および、硬質地盤用特殊オーガヘッドを使用することにより施工出来ます。また、地中における障害物撤去や破砕工法もアタッチメント組み換えにより施工できます。
この工法に低空頭型杭打機、低空頭型特殊オーガを使用することで低空頭での施工が可能になります。

低空頭型特殊オーガ性能表

オーガ型式AGD7000
重量(kg)1,720
使用圧力・流量27.4 Mpa・220l/min
速度レンジ低速高速
回転トルクkNm70.735.4
回転数12.825.6
使用ベースマシン日立建機 RX2300・SRX2700・RX3300 低空頭型専用機

低空頭型特殊オーガ

硬質地盤用特殊オーガヘッド


施工例

LH-RR工法 Type-S

上空制限4.3m(電線下)
鋼材H250 L=7.5m 継杭施工
施工機械RX2300低空頭型施工機
低空頭用特殊オーガ HGS60

LH-RR工法 Type-SC

上空制限7.55m(高速道路橋下)
置換え工φ609.6mm L=7.5~9.5m 継杭施工
施工機械SRX2700低空頭型施工機
低空頭用特殊オーガ AGD7000

低空頭型ダウンザホールハンマー工法 LH-DH工法

Point

低空頭・桁下・鉄道、道路橋下・電線下でのダウンザホールハンマー工法

ダウンザホールハンマー工法とは、ダウンザホールハンマ及びビットを駆動装置を使用し回転させながら、高圧コンプレッサーから送られるエアーにてハンマーシリンダー内のピストンを往復運動させ、この運動によりビット先端の打撃によって玉石、岩盤などを破壊し、掘削排土はスクリュー及びエアーリフトにて排土する方法です。
ピストン運動でシリンダー内部の摩耗、焼き付け防止のためにラインオイラーでエアー内にオイルを噴霧させる必要があります。
この工法に低空頭型杭打機、低空頭型特殊オーガ、低空頭型ダウンザホールハンマーを使用することで低空頭での施工が可能になります。


施工例

LH-DH工法

上空制限4.55m(特別高圧線下)
鋼材H250 L=7.5~9.5m 継杭施工
施工機械RX2300低空頭型施工機
低空頭用特殊オーガ AGD7000

低空頭型特殊オーガ

LH-DH工法

上空制限4.8m(鉄道橋下)
鋼材H400 L=11.5m 継杭施工
施工機械RX2300低空頭型施工機
低空頭用特殊オーガ

低空頭型ダウンザホールハンマー

低空頭型ケーシング連行型ダウンザホールハンマー工法 LH-CDH工法

Point

低空頭・桁下・鉄道、道路橋下・電線下でのケーシング連行型ダウンザホールハンマー工法

地下水位が高く崩壊性の高い、玉石砂礫層や岩塊層などでのダウンザホールハンマー工法は、これまで施工がかなり困難でした。
当工法は、特殊ビット(特許製品(リングビット方式)(拡径方式))を使用し孔壁保護鋼管を連行打設するため、地下水位の高い崩壊層でも確実に設計高さまで掘削でき、掘削後鋼管を存置しハンマービットを引き抜くため、芯材の建込みやモルタル等の根固めも確実に行うことが出来ます。


施工例

LH-CDH工法

上空制限4.55m(高速道路橋下)
鋼材H300 L=11.5m 継杭施工
施工機械RX2300低空頭型施工機
HGS60

低空頭型特殊オーガ

LH-CDH工法

上空制限6.5m(植栽下)
鋼材φ406.4mm 継杭施工
施工機械RX2300施工機
HGS60

低空頭型自走式油圧バイブロハンマ工法 CHV工法

Point

低空頭・桁下・鉄道、道路橋下・電線下でのバイブロハンマ工法

桁下や電線下などの低空頭下で鋼矢板やH型鋼の杭打抜きが可能です。
バイブロハンマ本体をセンターホール構造(図1)にすることで抜群の作業性と施工能率の向上、工期の短縮を実現します。
自走式ベースマシンで施工するため機動性の向上と、狭隘地等での施工を可能にし、制約の多い現場での経済性に優れた施工が可能です。自走式のため急な河川増水時による移動、退避が容易です。

図1

図1

施工手順

作業高さ比較参考例

バイブロハンマ姿図

バイブロハンマ仕様

寸法

ベースマシン仕様例

施工例

低空頭型自走式油圧バイブロハンマ工法 LH-RR・LH-DH・LH-CDH工法 併用

Point

玉石、転石、岩盤層での打設もお任せください

ウォータージェット併用CHV工法における対応地盤は、N値≦200かつ玉石礫径200mmとなっています。
※調和工業株式会社作成、「自走式低空頭型バイブロハンマCHV標準積算要領」より
岩盤層や、礫径200mm以上の岩塊・玉石・転石など鋼矢板を打設するのに困難な地盤でも補助工法を併用することにより施工が可能になります。
併用工法として、LH-RR工法・LH-DH工法、LH-CDH工法を選択しあらゆる地盤に対応します。

工法名表記
ダブルアール工法先行掘削+ウォータージェットCHV工法LH-RR+WJCHV
ダウンザホールハンマー工法先行掘削+ウォータージェットCHV工法LH-DH+WJCHV
ケーシング連行型ダウンザホールハンマー工法先行掘削+ウォータージェットCHV工法LH-CDH+WJCHV
鋼矢板II~VL型
対応土質N値 200<Nmax≦300)全土質(崩壊層を含まない)全土質(崩壊層を含む)全土質
玉石礫径 400mm以下玉石礫径 600mm以下玉石礫径 600mm以上岩盤
工法名LH-RR+WJCHVLH-DH+CHVWJLH-CDH+WJCHVLH-CDH+WJCHV

施工例

WJCHV工法

上空制限3.63m(国道橋下)
鋼材SP3型 L=6.5 3か所継杭施工
施工機械RX2300低空頭型施工機
CHV300
最大N値180、 強風化花崗岩

鋼矢板3型L=16.0m

LH-RR工法併用CHV工法

上空制限4.51m(国道橋下)
鋼材SP4型 L=16.0 5か所継杭施工
施工機械RX2300低空頭型施工機
HGS60
SRX2700低空頭型施工機
CHV300
最大N値167以上・最大玉石礫径450mm

鋼矢板3型L=16.0m

LH-DH工法併用WJCHV工法

上空制限4.3m(鉄道橋下)
鋼材SP4型 L=11.5 2か所継杭施工
施工機械RX2300低空頭型施工機
AGD7000低空頭用特殊オーガ
RX2300低空頭型施工機
CHV300
最大N値300・最大玉石礫径 300mm

鋼矢板4型L=11.5m